人気の部屋タイプを知って、物件選びの参考にしよう!

ここではロフトに焦点をあてて、部屋選びを考えてみましょう。

ロフトの付いている物件に憧れたことは、誰しもあるのではないでしょうか。
普段生活する空間の上に、階段を上って出入りする隠れ家的なスペースがある、と聞くだけで、何かワクワクする気持ちが芽生えてきます。
東京をはじめとする大都会の部屋の賃貸料は、立地が良ければ良いほど高額になるので、おのずと居住面積も限られてきます。
ロフトが付いていることで有効スペースがより広く確保できることから、ロフトタイプの物件の人気は根強いものがあります。

けれども、住んでみたら以外に不便だった。
次はロフト付きではないタイプの部屋を選びたいという、”こりごり派”も多いことに驚かされます。
思い描いていた憧れのロフト部屋と、実際に暮らした現実に大きな乖離があったと推測できますが、人気のロフト物件に釘を刺すような、一体どんな現実があるのでしょうか。

まず、ロフト全体を寝室として利用した人が失望するのは、音と気温です。
ロフトは部屋の上部、すなわち天井に近い部分に作られます。
もし階上に他の人が生活する部屋があれば、おのずと足音や生活音が聞こえてしまいます。
夜眠っている時に、上の階の人の足音が響いて睡眠を妨げられたという話はよくききます。
天井に近い分上の階の物音が響きやすいということは、避けられない現実でしょう。

また気温について、特に夏場の暑さについての失望感も良く聞かれます。
エアコンの冷房運転をかけた時の、空気の流れについて考えて見ましょう。
そうです、冷たい空気はどんどん低い場所へ下りてきます。
一方で暖かい空気は天井近くへ上昇することから、ロフトには常に熱気が集まり、夏場ともなるとそこに居るのさえはばかられる、という位過ごしにくくなるのです。
この問題は部屋全体の構造にも左右されますが、空気を人為的に掻き乱し、循環を発生させるサーキュレーターを使って、部屋の天井に近い部分にも、冷気が届くような工夫をして解決している事例もあります。

就寝スペースという観点ではなく、仕事や趣味の為のスペース確保という目的で、ロフト付きの部屋を選ぶタイプの人もいます。
衣食住が混在する生活スペースと切り離して、仕事や趣味に没頭する空間を求める人にもロフトは人気が高いのです。
このような人にとっても、前述した階上の騒音や温度が直面する問題になっているケースがみられます。
集中力をそぐような不快な要因はないか、部屋選びの際は良く確かめることが大切です。

それからロフトへ上がっていく際は、たいてい階段やハシゴを利用します。
この時注意が必要なのは、重たいものや嵩張るものはなかなか持って上がれないということです。
ロフトを綺麗に保つための、掃除機を持って上がることさえ一苦労というほど上りにくい部屋もあります。
出入りが困難ということになれば、折角の有効スペースも瞬く間にデッドスペースに変わってしまうのが目に見えています。
ロフト部分の天井が低いために、直ぐに頭をぶつけてしまったり、中腰の姿勢を強制されるため動きにくくて仕方がないと、嘆いた人もいます。
人気に惑わされず、自分にとって生活しやすいタイプの物件かどうかを確かめる、そんな冷静さが必要でしょう。

このようなデメリットも聞こえてくるロフトですが、ロフトが付いていない部屋には絶対に住みたくないというタイプの人も居ます。
1例をあげれば、ロフト部分をウォークインクローゼットとして活用し成功した人や、特性を活かして、物干しスペースとして活用している人もいます。
居住する側の使い方だけではなく、ロフトの問題点を建築工法で解決したアプローチもあります。
防音建材を活用したり、熱が篭らないように窓や天窓を設けたりすることで、従来の問題を解決した人気物件も増えてきています。